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フィン・ユール邸について
フィン・ユール邸について
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デンマークにあるフィン・ユール邸は1942年に建築され、70年以上経過した現在は、オードロップゴー美術館により維持管理され、一般に公開されています。
今なお、名作住宅として世界中の人々を魅了する建築として、公開以来見学は絶えることがありません。
フィン・ユール邸は本人の人生とともに住まいのあり方が変化してきました。
一般的には本人亡き後の保存された状態の空間画像が紹介され、その1シーンがあたかもFJ邸の全てのように認識されてもいるようですが、70余年の中で内外装は増改築や、メンテナンスにより変化してきました。また、インテリアや家具も変化していきました。
■1942年建築当初のFJ邸
植栽も小さい新築の頃(高山FJ邸再現と同スケール)


■1960年~70年頃のFJ邸
寝室増築後、雨戸は外されている。


■2010年7月のFJ邸
一般公開され厳しいセキュリティ管理


■2012年の高山FJ邸
1942年当初の設計図に基づく建築


飛騨高山に建築したフィン・ユール邸は建築設計当初の図面を基に再現した住宅です。
フィン・ユールの図面とともに、現存の状態を隈なく計測調査し日本国内の建築基準に適合するよう調整設計した建築になっています。
デンマークのヴィルヘルム・ハンセン財団、駐日デンマーク大使館などのご協力の下、フィン・ユール生誕100年にあたる2012年1月30日、飛騨高山松倉町に完成しました。
フィン・ユール邸は、日本の伝統的住宅や町屋に見られる建築様式に影響を受けていたと考えられます。
決して豪華ではなく、むしろ素朴な小住宅に込められたトータルなデザインから学ぶことは多くあります。
フィン・ユール邸のこうした空間を通して、自然と人との関わり合いに謙虚な生き方を感じるのは、北欧諸国と日本のデザインに深い共通の理念があるからではないでしょうか。
現在、飛騨高山のフィン・ユール邸はNPO法人フィン・ユール アート・ミュージアムクラブで運営されています。